業務用水平フードスライサー~選定のポイントを紹介
公開:2024.01.29 更新:2024.03.05業務用フードスライサーの選定は重要です。サイクルカッター、水平スライサー、レシプロスライサーなど、多様なタイプがあり、食材に合わせた選択が必要です。スライス能力、スライス以外の用途、スライス可能寸法、オプションパーツも考慮すべきです。また、信頼性のあるメーカーを選ぶことも大切で、アフターサポートが充実しているメーカーが望ましいです。適切な機種とメーカー選定により、効率的な業務運営が実現できます。
目次
業務用フードスライサーのカット様式
料理でも、薄切り、角切り、千切りなどがあるように、業務用フードスライサーを活用する際にも、カットの仕方で使い分けが必要です。こちらでは、アサヒ産業が販売するサイクルカッター、水平スライサー、レシプロスライサーとそれぞれの特徴を紹介します。
◇生肉のカットに最適!サイクルカッター
食肉と魚介類の加工に特化したこの製品は、上から下に食材を投入してカットする便利な機器です。
多層刃による優れた切れ味は、硬い冷凍肉や半解凍肉だけでなく、変形しやすいチルド肉にも適しており、形状を損ねることなく加工できます。
また、コンパクトなCC-Sと幅広い設計のCC-Wの2つのバリエーションがあり、どちらもコンパクトなサイズなので、限られたスペースでも設置可能です。
◇生魚を均等にカット!水平スライサー
水平切機は生の鮭やマグロ、生肉をスライスできます。ベルトコンベアに食材を載せるだけで均等にカットできます。
細かな調整が可能で、スライス寸法、帯刃の回転スピード、コンベアのスピードを調整できます。また、1段切りと2段切りの製品があり、ミニマルチスライサーと組み合わせて使用することも可能です。
◇加工肉もカット可能!レシプロスライサー
レシプロスライサーは加熱した食材に特化した製品で、食材の形状や素材の繊維を損なわずカットできます。RV-5とRV-7の2種類があり、RV-7であれば断面を見せる斜め切りも可能です。
業務用水平フードスライサーのカットできる食材
調理をする際、食材によって切り方が異なるように、業務用フードカッターも食材ごとにカットの方法が変わります。
◇生肉用スライサー
生肉のカットでは、ソテー、ステーキ、生姜焼きなど、メニューによって適した厚さが違うため、薄切り、厚切りなどスライスの厚さを調節する必要があります。料理の断面を見せるため斜め切りにすることがあるため、斜め切りに対応している業務用水平フードスライサーもあります。
◇野菜用スライサー
キャベツ、玉ねぎ、大根、人参、ピーマンなど幅広い野菜のスライスができ、オプションで専用部品を購入すれば、角切り、千切りなども可能です。野菜は繊維が壊れやすく扱いが難しい食材ですが、圧力をかけずにスライスすることで、野菜本来の味わいや食感を残したままきれいにスライスできます。
◇ケーキ用スライサー
デコレーションケーキは美しい断面が特徴ですが、この断面はスポンジケーキをスライスしその間にクリームを入れて作られます。このデコレーションケーキ作りにも、業務用水平フードスライサーが活用されています。
業務用水平フードスライサーは、オーソドックスな円形のケーキだけでなく、長方形、三角形、ロール型などのケーキのスライスも可能です。ケーキのデザインに合わせて、スライスする厚さもミリ単位で変更できます。
業務用水平フードスライサーの選び方
業務用水平フードスライサーは複数のメーカーがさまざまな種類を販売しており、用途に合わせて選べる反面、選択には注意が必要です。業務用厨房機器は大型なため、処分するにも費用がかかるので、ポイントを抑えて慎重に選ぶことが大切です。
◇食材に合わせたスライサーを選ぼう
業務用フードスライサーには、生肉用、野菜用、ケーキ用などがあるため、まずはスライスする食材を明確にすることが重要です。
例えば、生肉はチルド肉と冷凍肉があり、生肉の状態によって適した機種が違ってきます。冷凍肉のままスライスすると、解凍する時間が不要で、解凍するときに出るドリップで味が落ちる心配もありません。
一方、チルド肉はスライスしづらく、スライスするときにカスができて、それが原因で機械が故障の原因となるため、チルド肉のスライスには高性能のミートスライサーが必要です。
◇処理能力をチェックしよう
業務用フードスライサーの処理能力は、食品業界において重要な役割を果たします。その処理能力を比較する際に注目すべきポイントは、次の4つです。
まず、スライス能力が挙げられます。業務用フードスライサーは、連続的にスライスを行う連続スライスと、パックごとに一定量をスライスするパック定量の2つの方法があります。スライスのスピードや肉の厚さは、使用する機種によって異なるため、用途に合った機種を選ぶ必要があります。
また、スライス以外の用途にも注目が必要です。一部の業務用フードスライサーは、食材を剥いたり、刻んだりする機能を備えており、多目的に活用できます。
さらに、スライス可能寸法も重要です。異なる食材のサイズに対応できるかどうかは、選択する機種の特性に依存します。
最後に、オプションパーツの種類も検討すべき要因です。業務用フードスライサーにはさまざまなオプションパーツが用意されており、特定の業務に合わせてカスタマイズすることが可能です。適切なオプションパーツを選択することで、処理能力を向上させることができます。
つまり、業務用フードスライサーの処理能力を最大限に活かすためには、これらのポイントを検討し、用途に合った機種を選定することが不可欠です。
◇購入後のことを考えてメーカーも慎重に選ぼう
業務用フードスライサーが故障すると、業務が滞ってしまいます。業務用フードスライサーは長く使うものなので、アフターサポートが充実しているところを選んでおくことも大事です。アフターサポートの内容は、メーカーによって異なるため、保証期間、修理は無償か有償か、出張修理は行っているかなど、細かくチェックしましょう。
業務用フードスライサーの選定には、カット様式や処理能力についての検討が欠かせません。まず、サイクルカッター、水平スライサー、レシプロスライサーなど、様々なタイプの業務用フードスライサーがあり、それぞれ特徴が異なります。
生肉や魚介類をカットする際には、サイクルカッターが最適です。この機器は多層刃を使用し、硬い冷凍肉や半解凍肉、変形しやすいチルド肉を形状を損ねずにカットできます。コンパクトなサイズのバリエーションも揃っており、限られたスペースでも設置可能です。
一方、水平スライサーは生の鮭やマグロ、生肉を均等にカットするのに適しています。調整が可能なため、スライス寸法や回転スピード、コンベアのスピードをカスタマイズできます。1段切りと2段切りの製品もあり、多様な用途に対応できます。
さらに、レシプロスライサーは加熱した食材に特化しており、形状や繊維を損なわずにカットできます。異なるモデルも選択肢にあり、斜め切りも可能です。
業務用フードスライサーの選定において、食材に合わせた選択が重要です。生肉、野菜、ケーキなど異なる食材に対応するため、機種選びは慎重に行うべきです。さらに、処理能力を比較する際には、スライス能力、スライス以外の用途、スライス可能寸法、オプションパーツの種類を検討しましょう。
最後に、メーカー選定も重要です。アフターサポートが充実しているメーカーを選ぶことで、故障時にもスムーズな対応が期待できます。業務用フードスライサーは長期間使用するため、メーカーの信頼性も考慮すべき要素です。適切な機種を選び、信頼性のあるメーカーを選定することで、効率的な業務運営が実現できます。