業務用フードカッターとは?フードスライサーとの違いとおすすめメーカー
公開:2023.11.17 更新:2024.03.05業務用フードカッターとフードスライサーは、食品加工業界で重要な役割を果たす調理機器です。両者には明確な定義が存在しませんが、一般的にはフードカッターはみじん切りやダイス状のカットに特に優れた製品として認識されています。
一方、フードスライサーは均一な切り方に優れ、多様なカットスタイルを実現するための装置を指すことが一般的です。これらの装置は、食材の加工を効率化し、料理の品質と生産性を向上させるのに大いに役立ちます。
目次
業務用フードカッターとは?フードスライサーとの違い
フードスライサーとフードカッターは、食品加工において重要な役割を果たしています。
フードスライサーは、肉類、魚類、野菜などの固形食品を一定の厚さや形状に加工する装置です。これには、輪切り、おろし、丸千切り、短冊切りなど、様々なカットを実現するための多機能性があります。また、連続的な大量処理が可能な電動モデルもあり、食品の一貫した形状やサイズの均一性を実現します。これにより、食材の見た目が整い、調理時の火の通りや味の浸透が向上します。
一方、フードカッターは、特にミジン切りやダイスカットなどの細かい加工に適している装置です。これは、通常のスライサーでは切りにくい食材(油揚げやこんにゃくなど)も切ることができ、簡単な操作でスライスの回数や方向を変えることが可能です。フードカッターは、特に細かなカットが求められる状況で効率的に使用され、時間と労力を節約し、食材の準備を迅速に行うことができます。
まとめると、フードスライサーは様々なタイプのカットを可能にし、特に一貫性のある形状やサイズの加工に優れています。一方でフードカッターは、より細かいカットや特定の食材に適した加工に特化しており、簡単操作で多様なカットを実現します。これらの機器は、食品加工業界において、それぞれ異なるニーズに応える重要な役割を果たしています。
業務用フードカッターを選ぶ際に重視したいポイント
業務用フードカッターを選ぶ際に重要なポイントは、使用する食材の種類、処理する食材の量、および必要な切り方によって異なります。以下にこれらのポイントを詳細に解説します。
◇特定の食材に特化した製品を選ぶ
特定の食材に特化したフードカッターは、その食材を最適な条件で処理するように設計されています。例えば、玉ねぎ専用のカッター、キャベツ専用のスライサーなどがあり、これらはそれぞれの食材の特性に合わせて切りやすくなっています。
特定の食材を大量に処理する場合や、その食材の特性に特別な配慮が必要な場合には、このタイプのカッターが最適です。
◇複数の食材に対応可能なマルチタイプを選ぶ
マルチタイプのフードカッターは、さまざまな種類の食材を一台で処理できるため、汎用性が高く、さまざまな種類の野菜や肉を処理するのに適しています。食材の種類が多様な飲食店や、限られたスペースで多くの仕事をこなす必要がある場合には、このタイプが有効です。
◇切り方によって選ぶ
切り方に特化したフードカッターは、特定のスタイルの切り方(例えば、みじん切り、薄切り、細切りなど)に最適化されています。例えば、サラダ用の細かいカットや、スープ用の大きめのカットなど、料理の種類に応じた切り方が求められる場合には、その切り方に特化したカッターを選ぶことが重要です。
また、調理スタイルによっては、速度調整や切り幅の調整が可能なフードカッターが適している場合もあります。
業務用フードカッターのおすすめメーカーと製品をご紹介
◇株式会社平野製作所
株式会社平野製作所は、日本の食品加工機器メーカーで、1970年代以降、外食産業の拡大を見越して食品加工機器の研究開発に取り組んできました。この会社は、カミソリ製造や部品製造の技術を活かし、コンパクトで高効率なつま切り機「つま一番」を開発し、大ヒット商品となりました。
その後も、「パインピラー」や「きゅうりカッター」といったユニークな製品を次々に開発し、小型食品加工機器メーカーとして、豊富な製品ラインナップを持つ企業となりました。また、多くの特許などの無形財産も保有しています。
平野製作所は、利用者の要望に応じたオーダーメイド製品の提供に力を入れ、製品ラインナップを大幅に拡充しました。また、生産プロセスの改善にも取り組み、多品種少量の製品生産でも迅速に対応できる体制を整えています。
最近では、人手不足の問題に対応するため、省人化と省スペースを実現した小型電動イチゴスライサー「いちごちゃん」など、安全で効率的な大量処理機の開発にも注力しています。
マルチロータリーカッター
マルチロータリーカッター(Multi Rotary Cutter)は、食材を簡単に千切りにするための電動カッターです。柔らかい食材の千切りを行うのに最適で、通常のスライサーでは難しい食材も簡単に切ることができます。例えば、油揚げ、キノコ、柑橘の皮、昆布、きくらげ、肉類、餃子の皮など、さまざまな食材に対応できます。
高品質なステンレス鋼特殊丸刃を採用しており、食材を迅速かつ効率的に千切りにします。刃物の鋭さと耐久性が食材の綺麗なカットを実現します。
マルチロータリーカッターの操作は非常に簡単です。食材を投入口に入れ、スライスする回数や方向を調整して、希望のカットを実現します。また、ワンタッチでモーター部と刃物ユニットを外せるため、洗浄が簡単です。
カットピッチが変わっても、刃物ユニットを交換するだけで対応可能です。さらに、食材の厚みや巾に合わせて本体の機種と刃物の種類を選択できます。これにより、さまざまなカットスタイルに対応できます。例えば、厚めの切り方や薄切りなど、要望に合わせて製品をカスタマイズすることが可能です。
◇日本給食設備株式会社
日本給食設備株式会社は、創立から55年以上にわたり、食品加工業界において安全で信頼性の高いサービスを提供してきた歴史ある企業です。直近の10年間で3000社以上の取引経験があります。
また、約800社という多数の利用者と5年以上にわたる継続取引実績を持つ安定した企業です。集団給食に特化した実務の知識とノウハウを持ち、高い対応力で学校、病院、老人ホーム、保育園、障害者施設、ホテルなど、さまざまな施設の厨房設計から施工まで一貫して対応しています。また、アフターフォローが充実しており、トラブル時にも迅速に対応します。
フードスライサー FS型
フードスライサー FS型は、多品種で大量の食材を効率的に切断できるコンベア式スライサーです。食材送りベルトは工具を使用せずに簡単に取り外すことができ、洗浄が容易で衛生的です。切断寸法を選び、食材を投入するだけの簡単な操作が可能となっています。
フードカッター FC型
フードカッター FC型は、野菜、果物などの食材をスピーディーにミジン切りできます。主な用途として、野菜や果物のミジン切りに最適で、コロッケ、メンチボール、餃子などの下ごしらえにも活用できます。
切断される食材の粒度が均一で、素材の液汁も無駄なく調理に利用できます。また、この製品の掃除は簡単で、食材に触れる部分は工具を使用せずに着脱できる設計です。
業務用フードカッターは、特にミジン切りやダイスカットなど細かな加工に得意とし、細かいカットが求められる料理や特定の食材に適しています。選ぶ際のポイントは、使用する食材の種類、処理する食材の量、必要な切り方に依存します。
特定の食材に特化した製品や多機能なマルチタイプ、切り方に特化した製品を選ぶことが重要です。
また、おすすめメーカーとして、平野製作所と日本給食設備株式会社を紹介しました。これらのメーカーはカットの精度や操作のしやすさ、メンテナンス性に優れた高品質な製品を提供しており、食品加工業界で信頼されています。食品加工業界で高い評価を受けており、ビジネスに最適な業務用フードカッターを提供しています。