業務用フードカッターで注目のマシンは?
公開:2023.11.08 更新:2024.03.05フードカッターは人手不足解消にも効果的で、生産性のアップに抜群に効きます。便利な食品加工機器でタイパもよく、各社がこぞって高機能機器を製造している激戦区です。その中で最新の注目ランキングから上昇の著しい商品を、当編集部がおすすめしたいフードカッターとしてピックアップしました。
(イプロス(ものづくりランキング)2023年11月分情報を参考)
目次
サイクルカッター『CC-S/CC-W』
画像出典:アサヒ産業
アサヒ産業株式会社の製造。アサヒ産業は、水産加工から畜産加工、一般食品加工に至るまで、業界のパイオニアとして広範な領域での食品加工の省力化と多様化に貢献しています。同社は、多種多様な省力化機械の開発に取り組んでおり、お客様一人ひとりの具体的なニーズに応じて、カッティングピッチなどの細かいアレンジを行い、カスタマイズされた機械を提供しています。
衛生面、省力化、メンテナンス面にも配慮した多層刃シリーズは、発売以来1,500台以上の累積販売実績を誇ります。アサヒ産業は、お客様の食品加工の効率化と品質向上に貢献するために、持続的な技術革新を行っている企業です。
アサヒ産業製の『CC-S/CC-W』も優れたフードカッターとして、注目度が上って来ている様子です。イプロス(ものづくりランキング)でもじわじわとランキングを上げてきています。
魚介類や畜産肉類のカット専用に設計された、省スペースで使いやすさに特化した製品です。オールステンレス製でサビに強く、蓋を開けての丸洗いが可能です。
そのコンパクトな作業面積は店頭での使用にも適しています。さらに、生肉や冷凍肉のテンダー加工に対応した『CC-MT』も提供しており、高機能な安全装置付きカバーで安心の設計を実現しています。
サイクルカッターは、アサヒ産業独自開発の多層刃を使用しており、瞬時に切断またはスジ切りを行うことができ、その切れ味は抜群です。この機械は冷凍または半解凍状態の食材を扱う手間が不要で、生の食材もそのままの形状で加工することが可能です。また、オールステンレス製であるため、水洗いによる清掃が容易に行えるクリーンな設計となっています。作業面積がコンパクトであるため、店頭でも使用することができます。
注目のHACCP対応型機のひとつで、サビに強いステンレス製になっています。加工製品に触れる部分は、ほぼ工具なしで簡単に分解が可能です。また、衛生面を最優先と考え、ベルトの着脱をワンタッチで行うことができ、丸洗いも簡単です。簡単分解・丸洗いもOKと優れたカッターです。
超音波食品カッター・超音波工業製品カット
画像出典:コスモシステム
コスモシステム株式会社の製造。コスモシステム株式会社は、プラスチック溶着と金属接合の分野で幅広い技術を提供しています。同社は、長年にわたるノウハウを活かし、超音波、赤外線、摩擦、熱板による樹脂溶着技術をトータルでサポートしています。
また、超音波による金属接合も含め、複合的なソリューションを提供しており、無限の可能性を追求し続けています。具体的には、超音波溶着機、振動溶着機、熱板溶着機、スピン溶着機、赤外線溶着機などの各種プラスチックウェルダーをはじめ、非鉄金属の接合に適した超音波金属接合機、そして食材をきれいにカットする超音波フードカッターの製造と販売も行っています。
ここで紹介する超音波フードカッターは、食品や柔らかい工業製品をきれいに形を崩さずにカットするための革新的な機械です。
このカッターは、微細な超音波振動をカッター刃に適用することで、物体の分子を細かくたたき、切断面を滑らかにし、刃の食材への付着を防ぎます。特に付着しやすく形が崩れやすい食材のカットに有効です。
このカッターは1秒間に20,000回から40,000回の振動を発生させ、食材と刃の摩擦抵抗を大幅に低減します。この結果、食材は形を崩すことなく、非常にきれいな切断面を生み出します。また、切断時に発生する切り屑が少なく、衛生的な生産が可能です。使用するチタン製の刃は化学反応を起こさず、耐久性と衛生面で優れています。
コスモシステムの超音波フードカッターは、顧客のニーズに合わせたオーダーメイドのチタン刃を提供し、自動ラインへの導入も容易です。2台のロボットを使用する自動機では、ケーキの外寸やカット幅、ピッチを入力するだけで自動的にカットすることができます。このシステムは、様々なニーズに対応し、使いやすく安全な生産を実現しています。
超音波フードカッター
画像出典:デュケイン
デュケインジャパン株式会社の製造。米国に本社を置くデュケイン社は、シカゴ郊外を拠点に、40年以上にわたる豊富な経験と実績を持ち、世界40カ国以上でビジネスを展開しています。プラスチック溶着技術の分野において、多くの画期的な技術革新を実現してきたリーダー企業です。
デュケインジャパンは、デュケイン社の製品ラインナップである超音波プラスチック溶着機、振動溶着機、スピン溶着機、熱板溶着機などを日本市場に提供しています。加えて、アプリケーションの可能性の探求、最適なジョイントデザインの提案、溶着テストの実施、溶着機のカスタマイズ提案から設計、製造、検査、設置、技術サービスおよびサポートまで、包括的なサービスを提供しています。
さらに、プラスチック溶着技術のトレーニングや溶着セミナーも行い、その専門知識を広めています。デュケイン社は、プラスチック溶着技術の進化と普及を牽引しているグローバル企業です。
デュケイン社はさらに食料品業界へも超音波技術を活用した機器を提供しています。なかでも超音波フードカッターは、アメリカやヨーロッパの食品加工業界で広く採用されています。このカッターは、型崩れしやすいケーキやべたつきやすいチーズなども綺麗にカットする能力を持ち、食材の刃への付着も少なくします。その結果、食材の価値を向上させ、切り屑の減少によるコスト削減にも寄与します。また、さまざまな用途に合わせて、様々な形状のカット用ホーンも提供しています。
デュケインの超音波フードカッターは、微細な超音波振動を適用することで食材を効率よく切断し、切断面を滑らかに仕上げる技術を採用しています。この方法は、切り屑の発生を抑え、刃への食材の付着を最小限に抑え、食品の鮮度を長く保つことによって、食品加工のコスト削減と食材の価値向上に大きく寄与します。
その心臓部である超音波発振器には、世界トップクラスの性能と安定性を誇るデュケインiQシリーズを採用し、一貫した超音波発振を実現しています。さらに、カット刃は耐腐食性が高く衛生的なチタン製で、多様な用途に対応するためのさまざまなタイプを提供しています。この超音波フードカッターは自動ラインへの組み込みも可能で、既存の生産ラインにも簡単に導入できます。
アサヒ産業は、食品加工業界で省力化と多様化を実現する機械を開発し、1,500台以上の販売実績を持つ『CC-S/CC-W』シリーズなどを提供しています。一方、コスモシステム株式会社は、超音波を利用した革新的な超音波フードカッターを製造しています。また、デュケイン社は40年以上の経験を持ち、グローバルに超音波フードカッターで食品加工業界に貢献しています。
フードカッターは、食品業界にとって必要不可欠な商品です。各社のこだわりの機器には最先端の技術がこめられています。技術も日進月歩であり、常に最新の情報をキャッチしておきたいものです。フードカッター製造会社の紹介情報が参考になります。